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魅力的な会社案内とは?構成やデザインを考える時のポイントについて解説

Column 〉魅力的な会社案内とは?構成やデザインを考える時のポイントについて解説

Column 〉魅力的な会社案内とは?構成やデザインを考える時のポイントについて解説

2024/09/15

会社案内は何度も目にしたことがあると思いますが、いざ自社の会社案内を作るとなると、決めるべきことがたくさんあることに気がつくのではないでしょうか。
何をどのように載せたら会社の魅力が伝わるのか、迷うことがたくさんあると思います。
そこで今回は、魅力的な会社案内を作るための構成やデザインを考える時のポイントについてご紹介します。会社案内を作る時の参考にしてくださいね。

1. 会社案内を作成する時の流れ

会社案内を作成する時には、
企画(コンセプト・構成)→原稿作成(取材含)→デザイン作成→印刷・製本
という流れで進んでいきます。
企画段階で、構成内容やデザインイメージをしっかりと決めておくことが重要です。配布形式(手渡しか郵送か)や配布部数などもこの段階である程度想定しておく必要があります。

2. 会社案内の代表的な3つの役割

まず会社案内とは、どのような役割を担うものなのかを確認していきましょう。
会社案内は「会社パンフレット」「企業パンフレット」などと呼ばれることもあります。英語圏ではブローシャーと呼ばれていますので、外資系企業でもそのように呼ばれることが多いです。

会社案内とは、会社の事業内容はもちろん、扱う商品やサービスなどを紹介し、会社の魅力を知っていただくためのものです。
たくさんの情報を盛り込みたいと考えると思いますが、情報量が多ければ良いというものではありません。読み手を飽きさせず、必要な情報・魅力を端的に伝えられるようなものであることが望まれます。
会社案内といっても、利用される場面によって役割や掲載内容が変わります。まずはどんなターゲットにどんなことを伝えたいのかを明確にしましょう。

代表的な会社案内の役割についてご紹介します。
 

2-1. ブランディング・PRを目的とした会社案内

会社案内の場合、商品やサービスのパンフレットと異なり、ターゲットや用途が絞り込める場合ばかりではありません。様々なターゲット・用途に活用できるように、大きく捉えて、企業の認知度をあげてブランド力を向上させることを目的としている場合も多いです。
自社の優位性を示し、強みを理解してもらえるような内容にすることで、企業の信頼性を高めることができます。
多くの方が目にする可能性がありますので、広く興味を持ってもらえるものである必要がありますし、専門的な知識がなくても理解できるように専門用語を極力使わないなどの配慮も必要です。
デザインについても、印象的なものというよりも、企業のイメージを正しく伝えられるようなものを選ぶ必要があります。ブランドイメージを刷新したい場合には、そのイメージにあったものを表現することが求められます。

2-2. 営業活動を目的とした会社案内

営業ツールの一つとして会社案内を使用することもあります。企業によって営業先が異なりますので、そのターゲットを考慮して内容を検討しましょう。
営業活動を目的とした場合、主力商品やサービスの情報をより詳しく記載する場合も多いです。ただし、あくまでも会社案内であって商品パンフレットではありませんから、主な役割としては信頼性を獲得することであるといえます。営業先の企業が商品やサービスに興味を持ってくれた際に、「商品は良いけれども会社は信頼できるのだろうか?」といった不安を解消し、期待感や安心感を抱いていただけるような会社案内であることが望まれます。
知名度のある企業であれば、会社案内などがなくても一定の信頼性を獲得できますが、知名度が低い企業となるとそうはいきません。わかりやすく魅力的な会社案内があることが、営業の一助となるでしょう。
商品やサービスの紹介を盛り込む場合は、会社案内をいつまで使用する予定なのかを考えておかなければなりません。会社案内としては最新の情報であっても、商品やサービスの情報としては古くなってしまう可能性があります。新商品のリリースサイクルが短い企業の場合は、商品の紹介を掲載しないか、別紙で準備した方が良いでしょう。

2-3. 採用活動を目的とした会社案内

採用活動での使用を目的とした会社案内の場合、ターゲットが入社を希望をしている個人となりますので、この会社で働きたいと思えるような魅力を伝える必要があります。会社と取引をする企業とは異なり、求職者は会社で働くことになりますから、実際に働く場合を想定した視点で情報を求めています。働く姿がイメージできるように、細かい部署や社員の紹介を行ったり、社内活動や設備などの紹介を行ったりするケースが多いです。新卒採用向けであれば、学生にとって魅力のあるデザインの採用なども検討する必要があります。

場合もありますし、採用向けの会社案内と採用パンフレットをそれぞれ作成して配布する場合、一冊に就職希望者向けに特化した会社案内と採用向け情報の両方を網羅した採用会社案内を作成する場合があります。業種にもよりますが、汎用性のある会社案内の作成も必要な段階であれば、採用向けに使うことも想定してコンテンツを整理しておくことで、顧客向けにも就職希望者向けにも活用できるような会社案内にすることも可能です。2冊作ると予算もかかることになりますので、伝えたい情報や予算を考慮しながら検討しましょう。

3. 会社案内を構成する代表的なコンテンツ

どんなターゲットにどんなことを伝えたいのかが決まったら、それに沿った構成を決めていきます。
会社案内に採用されることが多い代表的なコンテンツをご紹介します。

  1. 会社概要
  2. 沿革
  3. 企業理念・ビジョン・行動指針
  4. 組織図
  5. 代表の挨拶やメッセージ
  6. 業紹介、商品・サービス紹介、実績
  7. 社会貢献・地域活動(CSR・SDGs)
  8. 入社案内
  9. 役員・社員紹介

プロローグページには、会社案内で最も伝えたいメッセージを掲載することが多いです。
表紙と合わせて、会社案内を開いた時にその会社のイメージが伝わるようなデザインも重要です。
①〜⑦については、どの用途であっても基本情報として採用されることが多いコンテンツです。
ただし、⑤の代表の挨拶やメッセージは、会社案内が担う役割によって最適な内容が異なるケースもあります。⑥事業紹介、商品・サービス紹介、実績についても、営業用パンフレットにおいては比重を増やすなどの検討も必要です。
⑧と⑨については、主に採用向け会社案内で採用されるコンテンツです。社員のインタビュー情報は働くイメージが掴みやすくなりますので、部署ごとに複数名分を掲載するのがおすすめです。

4. 会社案内のデザインや仕様

会社案内の作成では2つの重要なポイントがあり、その一つは構成(コンテンツ)で、もう一つがデザインです。
会社案内のコンセプトと企業イメージを伝えられるデザインを採用する必要があるので、会社案内のコンセプトを明確にしておくことがデザインにおいても大切だといえます。
この章では、デザイン作成のポイントに加えて、会社案内でよく採用される仕様などについてもご紹介します。

4-1. デザイン

会社案内では信頼を獲得することが大きな目的となっていますので、基本的に青や緑などの落ち着いた色味がベースとなりますが、コーポレートカラーがある場合はそれを基調とすることも多いです。全体としてはあまり多くの色を使いすぎず、シンプルにまとめると読みやすくなります。
会社のロゴも会社案内では多用されます。ロゴも会社のイメージを伝えるツールの一つですから、爽やかな印象、ポップな印象、スタイリッシュな印象、可愛らしい印象など様々あると思います。パンフレットにおいても、ロゴイメージにあったデザインにするとまとまりがよくなるでしょう。
デザインの検討においては、写真や図、イラストなどをどれくらい使用するかといったことも含めて検討する必要があります。写真をメインとするのかイラストをメインとするのかや、採用する写真やイラストによって印象が異なります。
基本的にはシンプルなデザインが採用されることが多いですが、企業イメージやコンセプトによってはインパクトを重視したデザインが採用されるケースも増えています。
デザインにこだわりたい場合は、費用はかかりますが複数案を出してもらうとよいでしょう。

4-2. 仕様

会社案内で最も多い仕様が冊子の背の部分をホチキス綴じした中綴じ冊子です。A4サイズの縦型が多いですが、同じ中綴じで横型にもできます。
続いて多いのが折り加工製法です。2つ折り、3つ折り、4つ折りなどがあります。中綴じと比べると載せられる情報量が少ないので、必要最小限の会社情報を伝える形になります。商品パンフレットや採用パンフレットなどと併用する際に検討すると良いでしょう。
もう一つがポケット付紙フォルダ形式です。ポケットのついたフォルダに1枚ずつ差し込んでいく形式なので、例えば新商品が発売された場合商品案内部分だけを差し替える、社員が退職したので社員インタビュー部分だけを差し替えるといったように、変更がしやすいというメリットがあります。ノベルティの同封もできます。

4-3. 用紙の材質

デザインと仕様以外に、会社案内の作成においてもう一つ覚えておきたいのが用紙の材質選びです。柔らかい手触りであるコート紙と艶がなく張りのあるマットコート紙が、費用対効果もよく、最も多く採用されています。個性を出したい場合には、ビニールフィルムを圧着する加工を施したり、しっとりとした豊かな風合いを持つヴァンヌーボという用紙を採用したりといった工夫も可能です。用紙の違いによる手触りや質感は、HPなどではできない、紙媒体ならではの工夫です。

5. まとめ

会社案内を作成する際には、まず目的を明確にし、ターゲットやコンセプトを決めていくことが重要です。ここが決まっていれば、一貫性のあるストーリーを描くことができ、デザインにも統一感が生まれるでしょう。
会社案内は、一度作成するとある程度長い期間使用することが想定されます。自社の魅力を伝えられる会社案内が作成できるように、構成やデザインを考えてくださいね。

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