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図解デザインのポイントと活用方法について解説

Column 〉図解デザインのポイントと活用方法について解説

Column 〉図解デザインのポイントと活用方法について解説

2024/10/24

何かを人に伝えようとするとき、文字だけでは難しい場合があります。その時に活用したいのが図解デザインです。図解デザインはプレゼン資料や説明書、情報誌などの紙媒体だけではなく、SNSなどの発信の際や動画コンテンツの中でも活用できます。また、どのような図解デザインにするかによって印象や伝わりやすさが異なりますので、ただ図解するだけではなくデザインにもこだわる必要があるのです。

そこで今回は図解デザインのポイントと活用方法について解説します。

図解とは

図解とは、様々な情報やデータを視覚的にわかりやすいように図形を用いて簡潔に表したものです。文字だけで表現するよりも理解がしやすくなります。
図解の様々なメリットについて簡単にご紹介します。

  • 文字よりもわかりやすく、説得力がある
  • 情報が整理されて正しく伝わる
  • 全体像から細部までを伝えることができる
  • 全体構造や流れをとらえやすい
  • 視覚的な情報は記憶に残りやすい

図解を作る時の流れ

図解を作るときにはどのような流れで作れば良いのでしょうか?

目的を明確にする

図解を作る際には、はじめに「何を伝えたいのか」、図解を作成する目的を明確にしましょう。1つの図解で伝えるテーマは1つにしておくと伝わりやすいです。

ターゲットを明確にする

何を伝えるかに加えて「誰に伝えたいのか」を考えましょう。ターゲットによってどこまで要素を分解するのか、どのようなデザインが好まれるのかなどが変わります。

ラフ画を作成する

本格的に作り始める前に、図解のテンプレートなども参考にしながらラフ画を作成するとスムーズに作成できます。簡単な手書きでも構いません。大枠の流れを考えてからパソコンを使って作り始めると時間も短縮できます。

デザインやディティールを整える

大枠の図解が完成したら、最後にデザインやディティールを整えましょう。その際、全体の統一感に配慮しましょう。

図解デザインのポイント

よりわかりやすく魅力的な図解デザインをするために、いくつかポイントがあります。
「レイアウト」「図形」「アイコン」「配色」「フォント」の5つに分けてご紹介します。

図解デザインのポイント*レイアウト*

① 余白を入れる

デザイン要素が多すぎたり、隙間なく配置されすぎたりしていると、デザインとしては美しくありません。適度な余白を設けることで情報が読みやすくなる上に、垢抜けた印象を与えることができます。

② 視線の流れに合わせる

デザイン要素が多すぎたり、隙間なく配置されすぎたりしていると、デザインとしては美しくありません。適度な余白を設けることで情報が読みやすくなる上に、垢抜けた印象を与えることができます。

③ 要素の重要度に合わせてサイズにメリハリをつける

図解の中でも、メインとなる要素とそれを補完するためのサブ要素があります。メインを大きめに、サブを小さめにというように、要素の重要度に合わせて大きさのメリハリをつけましょう。配色でメリハリをつけるのも有効な方法です。

図解デザインのポイント*図形*

① 図形の枠線は少なめにするかなくす

デフォルトの図形には枠線がついていますが、枠線は視覚的に目立ってしまい情報の理解を妨げてしまう可能性がありますし、見た目にも窮屈な印象を与えます。そのため、枠線はなくしてしまうか、使う場合も少なめにするようにしましょう。枠線で囲む代わりに図形の背景を塗りつぶすと、シンプルでわかりやすい図解デザインになります。

② 矢印の存在感を控えめにする

枠線同様、矢印も目立ちすぎると情報の理解を妨げる可能性があります。情報の視認性を向上させるために、矢印は細いものや点字のもの、サイズの小さいものを選んで使用し、使用する数も最低限で済むように考えましょう。

③ 角丸の半径(アール)を揃える

図形で角丸を使用する際には、角丸部分の半径を揃えましょう。ばらつきがあると統一感がなくなり、不均一な印象を与えます。図形同士の統一感はもちろんですが、角丸図形を二重に囲む際に外側と内側の半径が揃っているかどうかも確認してください。

④ 立体的にしない

基本的には全てを平面的に表現をした方がすっきりとして見やすくなります。一部に立体図面を使用すると、他のページとの違和感が出る可能性もあります。
特殊なケースでない限りは立体にせず平面でデザインをしましょう。

ただし、デザインによっては上記があてはまらない場合もあります。
全体のバランスを見ながらデザインすることを心がけましょう。
 

図解デザインのポイント*アイコン*

① アイコンのテイストを揃える

様々なアイコンがありますが、印象の異なるアイコンを使用すると統一感がなくなります。アイコンやイラストのテイストは揃えるようにしましょう。

② アイコンの線や角度などを揃える

異なるサイトからアイコンをダウンロードした場合などに、線や角度などが異なる場合があります。これが揃っていないことも統一感がなくなる要因となります。アイコンの線や角度を揃えましょう。

③ アイコンを使用しすぎない

アイコンを過度に使用すると窮屈な印象を与え、情報の伝達を妨げます。必要最低限のアイコンに絞り込んで使用しましょう。ただし、同じアイコンに2つ以上の意味を持たせると混乱を招き正しい情報が伝わりません。1つのアイコンは1つの意味で使用してください。

図解デザインのポイント*配色*

① 2〜4色を目安に使用する

色数はできるだけ少ない方がシンプルで見やすい図解になります。色数が多いと全体のバランスを撮るのが難しくなりますので、色味を増やしたい場合も4色までにするとまとまりが良くなります。色数を増やさずにメリハリをつけるには濃淡を利用したり、白黒グレーの無彩色を活用するのがオススメです。ただし、色が薄すぎるとディスプレイに表示するときに色が飛んでしまうことがあるので注意してください。

② 重要な情報に優先的に色を使う

色を使った図形は目立ちますので、情報として重要な物に優先して使いましょう。同じような強い色を何色も使うと、どれが重要かがわかりづらくなってしまいます。
図解の内容によっては、分類や機能ごとに色を使い分けるとわかりやすくなります。

図解デザインのポイント*フォント*

① 視認性の高いフォントを選択する

フォントを選ぶ際は、デザイン性よりも視認性を優先して選びましょう。フォントは情報の伝達に大きく影響します。
すでにあるウェブサイトなどに掲載することが目的なのであれば、既存のフォントに合わせるようにしましょう。

② フォントの種類は1種類(欧文と和文があればそれぞれ1種類ずつ)にする

フォントは1種類に揃えましょう。欧文と和文がある場合には、それぞれ1種類ずつに絞ります。フォントが混在すると統一感がなくなり見づらくなります。

③ フォントのサイズは2種類以下にする

見出しに使用する大きいフォントサイズが1つと、サブ情報に使用する小さいフォントを1つの2種類にしましょう。サイズを作りすぎるとバラついて見えますし、何が重要なのかがわかりづらくなってしまいます。

図解デザインの活用方法

冒頭でもご紹介したように、図解デザインの活用場面は幅広いです。紙媒体、ウェブの両方で活用されています。

紙媒体

顧客向け、社内向けなど、様々なプレゼン資料において図解が活用されることは非常に多いです。また紙の資料としてだけではなく、スライドに投影される機会も多々あります。
業務の流れをわかりやすく伝えられるためマニュアルに活用されている他、パンフレット、情報誌などでも活用されています。

ウェブ

インターネット上のウェブサイトやSNSなどでも使用されています。自社HPに自社サービスや商品の魅力や使い方を伝えるための説明の一部として使用したり、自社の事業内容をわかりやすく伝えるために使用したりするケースがあります。図解は静止画だけではなく、動画でも活用されます。動画は多くの情報が伝わりますが、その中に図解を含むことでよりわかりやすく伝えることが可能です。YouTubeなどの動画サイトへの投稿や、InstagramやXといったSNSの発信においても図解は多用されています。こうしたオンラインの外部発信においてはより一層デザイン性が求められるでしょう。

まとめ

図解は、文字だけでは伝えるのが難しいことをわかりやすく伝えることができるツールの1つです。どのように図解するのかだけではなく、どのような図解デザインにするのかによって、わかりやすさや完成した時の見た目の美しさが異なってきますので、デザインへの配慮も非常に重要な要素であるといえます。

図解デザインを作成するときには、大前提シンプルでわかりやすいものを目指しましょう。色数やフォントの種類や大きさは最低限に絞り込むといいでしょう。図解全体はもちろん、資料全体の統一感も意識して仕上げることがポイントです。
 

図解デザインはプレゼン資料やマニュアル、情報誌といった紙媒体だけではなく、動画での活用、ウェブサイトや各種SNSと幅広く活用されています。よりわかりやすい情報を伝える手段として図解を用い、デザインにもこだわって作成してはいかがでしょうか。

 

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